あかつか

あにいもうとのあかつかのレビュー・感想・評価

あにいもうと(1953年製作の映画)
4.0
2021年映画初めは成瀬巳喜男。久々の大映。初成瀬。避けてたわけじゃないけど、成瀬の大映作品が少ないってのと、なんとなく成瀬=ザ・日本映画みたいな気がしてて、増村や市川崑のほうを先に制覇したかったというのもある。本作は大映だし京マチ子だし、脚本は水木洋子だしってことで見てみました。

ジャケにある攻撃的なマチ子様が見れるのは後半の森雅之とのデスマッチのとき。前半は意外とシクシクしておられ、中盤は船越英二や久我美子さんのターン。前半と後半でのマチ子様の変わり様が、「マチ子様、いろいろ苦労したんやね」と感じさせる。

浦辺粂子がおよそ四半世紀後の『男はつらいよ寅次郎純情詩集』とほぼ変わらない姿で登場。北林谷栄を彷彿とさせる婆ちゃん女優。

見たくない家族の顔でも、時間が解決してくれることがままあって、まぁ時が経てば「元気かしら」なんて顔を見たくなることもあるんだが、それで顔を合わせてみると、やっぱり顔も見たくなるということが往々にしてあるよな。家族だもんな。他人じゃないからな。なんつって。

…にしてもおはぎデカすぎやろ。ちょっとした盆栽くらいあるぞ。




というわけで皆さま今年もよろしくお願いします。
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