うどん

アイズ ワイド シャットのうどんのレビュー・感想・評価

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)
3.8
友人のススメにより鑑賞。

夢を見たかのような不思議な心地・・・

全体的に、ピアノの音を聴くとザワザワ、ゾクゾクした。この鳥肌がたつような不気味さ、心地の悪さが印象的だった。
キャストに関しては、トム・クルーズとニコール・キッドマンの若いこと!まさに美男美女だったが、この頃のシュッとしたトムは本当にかっこいい…。冒頭の夫婦喧嘩のシーンで、嫉妬しないと言った夫であったが、妻の過去エピソードを聞いて、タクシーの中で妻の不倫姿を想像・嫉妬し、出会う女に声をかけていく様は、欲望を追い求めるよう。結局、女性陣とは肝心のところまで持っていけなかったことにも、クスクスとしてしまった。
そして、仮面パーティー。いやー凄かった。口アングリとしつつも、カメラワークや美術セット、音響のおかげで、もはやアート。仮面をつけていれば何でもアリの欲望あふれる世界だったが、結婚のもと夫と妻という仮面を被る人々の心底にある欲望を具現化した世界のようで、題名の意味にも繋がるのかなと思ったり。
夫とその周囲には様々なことが起こり、怪しい人々もたくさん登場したが、妻の言葉が完璧に締めていた。夢であろうと現実であろうと…のくだりは好きだが、題名の意味を語っているようにも感じる。最後の一言にはフッと笑ってしまったが、やはり愛=欲望にすがるしかないということなのだろうか。
うーむ。レビューしにくい作品だなあ。私には全てが理解しきれていない、この飲み込みきれないモヤモヤ感が夢を見た後かのよう。何年後かに再鑑賞すると、新たな発見あるいは共感が得られるのでしょうね…。なかなかお目にかかれない作風の今作品、堪能しました〜。
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