世界が誇るトイレ映画。
人類は排泄をする生き物である。
キューブリックの映画に必ず登場するトイレ。それは人類の根本的な生活を示すからだ。(トイレではなく、食事シーンにする監督もいる)
徹底的にアメリカ富裕層の生活を描き、その延長線上にカルト教団がいることを示唆する。
そして全ての謎が分からぬまま、愛を確かめるために妻とセックスしようと終わる。
上層部でなにが行われているか、全くわからない。だから我々凡人はセックスするしかない。キューブリック最期のメッセージ。
以下町山さんの解説見た後の感想です。
フロイト的な「夢」が入り組む映像とのこと。
「欲望に届きそうで届かない」
「新聞の一面が"奇跡の生還"」
「原作がフロイトの夢分析が下地になっている」
2001年宇宙の旅や時計じかけのオレンジのような映像的美しさはなかったが、人間の汚さ・醜さと向き合った監督の魂がこめられた作品。