野村萬斎の陰陽師シリーズ第２弾。
もはや僕の中では安倍晴明といえば野村萬斎。
役にハマり過ぎている。
狐顔なところとか（作中でも白狐の様な顔と言われている）あのセクシーな目線とか本業の舞とか、とにかく安倍晴明として完璧。
物語も僕の大好きなジャンル。
昔の神様の話で、個人的に勉強した事もあるくらいだ。
天照大御神とか八岐大蛇とか素戔嗚尊とかね。
シリーズ第２弾という事で当然シリーズ第１弾と比較される訳だが
野村萬斎は安定の安倍晴明。
伊藤英明は安定の馬鹿。（笑）
陰陽師シリーズ好きとしてはシリーズ第２弾を作ってくれる時点で嬉しい。
しかし今作の敵である鬼（素戔嗚尊の生まれ変わり）にあまり魅力を感じなかった。
そもそもこの作品はかなり名役者揃いで、その中に市原隼人とかを入れちゃうとどうしても演技が浮いて観えてしまう…。
深田恭子もちょっと浮いてた。
前作の敵は真田広之で、ごっつごつの悪！だった割に、今作の敵は多少人間じみている。
完全に悪と呼べない感じ。
だから個人的にはごっつごつの悪だった真田広之の陰陽師の方が好き。
ただ物語は意外とちゃんと筋が通っているし、後味も良い。
野村萬斎ファンだから高評価をつけられるが、野村萬斎ファンじゃない人が観たら、安倍晴明とヒロマサのやり取りが若干BLっぽく感じてしまう気がする…。（笑）
あと野村萬斎の女装に引く人もいるかと…。
でも天照大御神の扉を開く為に舞う野村萬斎はとても美しい。
エンドロールで舞を観せたのも素晴らしい作り方。
総評すると
野村萬斎のＰＶ
みたいな映画だ。（笑）
個人的に大好きな作品なので高評価です。
