しちれゆ

火宅の人のしちれゆのレビュー・感想・評価

火宅の人(1986年製作の映画)
3.6
今では知る人も少ないであろう檀一雄の自伝小説の映画化。作中には太宰治、坂口安吾も登場するが、坂口役を若き日の真田広之が演じている。
檀(緒形拳)が愛人との情痴に溺れながらも原稿用紙に小説をすごいスピードで書きまくる。小説家ってあとからあとから頭の中に言葉が湧き出てくるんだなぁ、と思った。まあこの人の場合は自分の火宅生活を切り売りしているのだが。
愛人原田美枝子がダイナマイトボディ(古い?)だけど垢抜けず松坂慶子はスレンダーで美しい。
後半 緒形拳と松坂慶子がお遍路をしていて変な小屋で蝋燭に囲まれての激しくも怪しい濡れ場にひゃーとなった。当時の観客はこういうのを見て劣情を刺激されていたのだろうか?
昭和の文人に愛された山の上ホテルが出てきます。
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