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火宅の人のmarnimのネタバレレビュー・内容・結末

火宅の人(1986年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

第10回日本アカデミー賞受賞作。
檀一雄の自伝小説とのことであるが、そもそも檀一雄なる作家は知らなかった。
家族を顧みず、愛人に溺れ、旅の途中で別の女と放浪するという、どうしようもない作家を描いているのだが、家族を完全に捨てたわけではなく、たまには家に帰るといういいとこ取りのご都合主義、昭和の時代はこういう男もなんとなく受け入れられた感もある。
ただ、妻ヨリ子(いしだあゆみ)が、子供たちを捨てて家を出ていくシーンは、「それはアカンやろ!」という強烈な嫌悪感を感じる。
一雄(緒形拳)も同じことをしてるのだが、男は許されても、女は許されないという不思議な感覚があるのは否定できない。

ストーリーとしては大して凄いものでもなく、なんだかんだいって、この映画の魅力はズバリ原田美枝子と松坂慶子という二人の美女の濡れ場である。
松坂慶子については、既に映画「蒲田行進曲」で拝ませて頂いたので、個人的大注目は原田美枝子である。
ドラマ「北の国から」の、あの可愛い涼子先生が……うおおおっ!これはスゴイ!
子供の時の純(吉岡秀隆)が、涼子先生の胸を凝視するシーンがあったが、まさかこれ程までに凄かったとは……。
思わず手を合わせてしまった。
この女と出会ってしまったら、家庭崩壊間違いない!
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