あにお

頭文字[イニシャル]D THE MOVIEのあにおのレビュー・感想・評価

4.7
コミックは全部ではないけど読んだしアニメはほぼ全話観た、伊香保のおもちゃと人形自動車博物館にも行った。その程度には原作も好き。その上での感想。

『SS』を再鑑賞した後で再鑑賞したから余計に感じるのだけど、カメラワークがほんと秀逸。車の走りが活きてる。ライティングも相当に手間掛かってる。グンマーが幻想的で美しい国に見える。こんなところならぜひ行ってみたい。
人物の描写時に時折静止画の入る演出だけは良く分からない、というか見てて気持ち悪い。『イージー★ライダー』のチカチカするシーン転換と同じくらい気持ち悪い。
音楽の使い方が非常に良い。ひたすらユーロビート鳴らしてるだけのアニメとは雲泥の差。まあ、楽曲が単体でカッコイイかはともかくとして。

キャラ作りとか立ち居振る舞い、日本らしさの演出は完全に外国人のそれだが事実外国映画なので。日本単独で制作したら諸々の能力的な問題だけじゃなく政治的な理由でしょぼい映画になったであろうことは明白なので、これはこれでよかったのでは。こんどは吹替版で観てみようかな。

設定やストーリーは原作から大幅に変わってるので、原作ファンからしたら、なんで池谷先輩が出てこないの!?とか、なんでイツキがそんな奴なの!?とか不満は色々出るだろうが、あれだけの作品を2時間の映画にするんだ、とっ散らからず詰め込んでそこそこうまくまとめたんじゃないかなあ。と個人的には思うけど、原作を熟知してる人には不評で、原作全く知らない人にはよく分からないらしい。

車的には。32のホイールがなんかすごくダサい(スタッドレスでも履いてるの?)以外は良いんじゃないですかね。車のステッカーが安っぽく見えるのも走り屋という存在自体のダサさをうまく表していて。
車の挙動とかもリアルと映えの中間をうまく突いて、まさに上手に嘘を吐いてる感じ。中里のスタートシーンでクラッチ踏まずにアクセルだけ踏んでるのだけは??ってなって思わず巻き戻した。

しかしデコトラには笑った。てかどうやって下ろしたの笑
秩序革ジャンかっけえ。
あにお

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