こぅ

姿なき殺人者のこぅのレビュー・感想・評価

姿なき殺人者(1965年製作の映画)
3.8
’39年のアガサ・久里子亭原作、【そして誰もいなくなった】
の舞台をオーストリア雪山の屋敷に移してのジョージ・ポロ
ック監督による、20年振り2回目の映画化で、98%【密室
サスペンス】。

集められたのは、医師、判事、女優ら8人の男女+使用人夫婦
の計10人。
犯人の目的は断罪。

果たして、、
姿見せないホスト=犯人は、10人中に居るのか⁈外部の
者か⁈、、

テンポ良し、ツイスト展開もあって原作未読で深く考えなけれ
ば90分飽きずに中々楽しめる上出来エンタメ。

アガサ原作を90分に纏めたのだから謎や掘り下げ不足、
ツッコミ処満載になるのは無茶、当然であろう。

【エンタメ重視】なので、見つからない犯人の犯行は不自然
(無理)だらけ。

ハッキリした伏線は見受けられ無いが、再度鑑賞時には、
会話や行動から見つけられそうだ。

犠牲者を象徴する【10体のインディアン人形】と、1人
死ぬ毎にわざわざ消える人形という演出は、分かりやすくて
良い。

ハリウッドらしい美男美女限定のラヴロマンス要素も有るが、
え⁈⁈2人出来上がるのが早くね⁈は否めない。

終盤は怒涛の二転三転の畳み掛けで、クライマックスの
ツイスト(ミスリード)は最早反則技‼︎


ラストは、お洒落に締めている。

大雑把に言えば、上手い【ミスリードの極致】映画。
横溝正史然り、本作が後にミステリーやホラーに及ぼした影響
力は多大〜。

本原作無くしてあの【S◯W】も生まれなかった⁈かも、、


*ボンドガール、シャーリー・イートンの【無駄なお色気下着
姿】サービス有り〜。
こぅ

こぅ