はなたまご

麗しのサブリナのはなたまごのレビュー・感想・評価

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)
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叶わぬ恋と知りつつも愛に向き合うことを決意し美しく変身したサブリナと大富豪のララビー家の兄弟達が織りなすラブコメディ。
兄ライナスを演じるハンフリー・ボガートの「哀愁ただよう大人の男性」感はさることながら、サブリナを演じるオードリー・ヘップバーンの「少女の幼さが抜けきらないレディ」感も非常に印象的だった。後半からはシャンソンの「”La vie en rose” (バラ色の人生)」の調べに乗せ、それぞれの人物の恋心が動いていくのだが、最後はアメリカ流の「粋」を見せて貰ったような爽やかでハッピーな終わり方だった。
「パリでは傘を持ち歩いてはいけない」・・・昔の映画特有のなんとも詩的なセリフも見所だろう。