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ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵のKUBOのレビュー・感想・評価

5.0
「大ベルセルク展〜三浦建太郎 画業32年の軌跡〜」へ行くまえに『ベルセルク』3部作を復習、その1。

冒頭の合戦から両軍入り乱れてアニメーションが動く動く! これ10年前の作品なんだけど、すごいなスタジオ4°C!

『ベルセルク』はマンガから読み始めた大好きな作品。最初のTVアニメは中途半端な出来だったけど、この劇場版3部作は原作の良さを十二分に表現していて最高の出来!

公開前に完成披露で見た覚えがあるが、舞台挨拶にはガッツの甲冑を着た岩永洋昭が登壇した覚えがある。

「ガッツ、俺は俺の国を手に入れる。ガッツ、お前の死に場所は俺が決めてやる。」

グリフィスの貴公子然とした俺様キャラは全てを超越してて魅力的!

「ガッツ、お前は俺のために戦え。お前は俺のものなんだからな。」

グリフィスのガッツを見つめる瞳。嫉妬するキャスカ。ある意味三角関係でボーイズラブとも言えるこの微妙な関係の中で超然としているグリフィスが、やっぱりカッコいいんだよな〜。

アニメーションとしても、キャラクターの美しさは特筆もの。グリフィスやキャスカの表情が繊細で素晴らしい。

この後、シリーズを通して登場する人気キャラクター「不死のゾッド」との初めての闘い。

「この男の野望が潰える時、貴様に死が訪れる。決して逃れられぬ死が!」

グリフィスが首にかける「べへリット」。これを持つ者は自分の血と肉を引き換えに世界を手に入れる運命だと言う。

私は「蝕」以降の超ダークな世界も好きだけど、この若き鷹の団が飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃の黄金時代編が大好き。本作は、まっすぐに夢を語っていたグリフィスの目に闇が宿り始めるあたりで「続く」となる。

グリフィスの魅力は、圧倒的カリスマでありながらも、自分の目的を達成するためには友の犠牲にも何も感じない、ある意味サイコパスなところなんだろうなぁ。

久しぶりに見ても圧倒的におもしろい! 明日も続きを見よう!
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