細かい設定はなく、ただただ王道を描いた作品。
暴言しか言わない刑事は煙草は吸ったら道に捨てるし、ムショから出てきた黒人は女とセックスすることしか考えていない。
銃をぶっ放して、人は当たり前のように死ぬ。
でも、それが本当はいいのかもな。と思う瞬間がいくつもあった。
スカッ！とする映画やCGを駆使した映画。人気俳優でお涙頂戴大作やカメラをグルングルン回すアクション映画とかもいいけど、結局シンプルで丁度いい収まりの良い映画ってこれなんだろうな、って。
あるシーンで警官と黒人が殴り合いがある。共に感情が高ぶったシーンだ。苛立ちや焦りを外にぶつける事ができないから一番近くにいる奴にぶつける。
一見すると、暴力的なシーンだが非常にスマートだった。暴言を吐くことなく、ただ殴るだけ。自分の感情を拳に乗せて、相手の頬や腹を殴る。避ける殴る殴る。
シンプルでよかった、評価が低いのは純粋に映画を楽しめていないからではなかろうか。
