Omizu

ネレトバの戦いのOmizuのレビュー・感想・評価

ネレトバの戦い(1969年製作の映画)
3.2
【第42回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート】
ハリウッド顔負けのユーゴスラビアの戦争大作。1943年に実際にあったネレトバの戦いを元にしている。

ユーゴスラビアの作品ではあるが、ユル・ブリンナーやオーソン・ウェルズ、セルゲイ・ボンダルチュクなど何気に豪華なメンツが出演している。

かなり予算のかかった大作で、戦争描写はなかなか迫力がある。ただ惜しいのはエキストラの演技。撃たれたときの倒れ方がみんな同じで下手すぎる。

ネレトバの戦いはパルチザンが片方の橋をわざと爆破し、敵をもう一方の橋に集め、その間に仮橋をつくって裏をかいて攻め入ったという戦いなのだが、本作ではそれが分かりやすく描けているとは言い難い。

また人間描写も薄っぺらで、唐突に恋愛関係が示され殺される描写があっても感情移入できない。また誰が誰を想ってるのか分かりづらい。

本格的な戦争描写は評価したいが、それ以外があまりに中途半端。
Omizu

Omizu