ほーく

バイオハザードのほーくのレビュー・感想・評価

バイオハザード(2002年製作の映画)
4.0
さぁ、じわじわ行くよ。

『恋は光』、私のフォロワーさんにはほぼほぼ高評価な作品。
実は、ロケ地にも関わらず、岡山での上映は短かったんです。
6月から7月にかけての約一ヶ月くらいかな?
恋愛ものが苦手な私、ノーマークでして、とあるフォロワーさんからの情報がご縁でした。

それが、なんだかんだで、つい最近の秋田県の御成座さんまで上映が続いてました。

円盤も出ました。

でも、観たいよね?映画館で。

そんなとき、とある素敵なことが起きたんです!

今日はここまで🎶

さて、作品について。


【時間経過】
若い頃は、結構評価が厳しいです。

日テレ金曜ロードショーで視聴。

何度も地上波で放映しているので、知名度は抜群のはず。
今回の放映に際し、ネットでも話題になったのが、「サイコロステーキ先輩」ならぬ「サイコロステーキ隊長」。
なんのことやら解らない方は、是非ググって欲しい。

それと同じほど印象深いシーンが、アリス(ミラ)の三角蹴りだろう。あれはホントにカッコいい。

なんで、同じ主演女優で同じ監督で同じもとネタジャンルなのに、あんな駄作になったんだか全く解せない。あ、あの怪物狩人のことですよ 


さて、お次は、20年前のレビュー。

邦題「バイオハザード」
原題「BiOHAZARD / Resident Evil」


2002/8/24@新宿ジョイシネマ1


評価  ★3
ひとこと 基本に忠実。元ネタを見極める。 

<コメント>


 最近、(PC用or家庭ゲーム機用)ゲームの映画化が多くなってきている。(例:『ファイナル・ファンタジー』、『ダンジョン&ドラゴンズ』、『トゥーム・レイダー』、古いが『ストリート・ファイター』)まあ、ゲーム業界自体も、すぐ安易に話題映画のゲーム化をするのでまあお互い様である。(数から言うと圧倒的にゲーム化のほうが多いのだが)
 そして、更にオリジナル脚本の映画もどんどん少なくなってきている。ヒット作品の続編、ベストセラーor古典を原作としたものetc、創造性の低下ということで論じられることが多いこの傾向だが、個人的には換骨奪胎、新解釈などそれはそれでいいのではないかと思う。


 でもって、この作品。パンフレット収録のインタビュー記事を信じるならば、ポール・アンダーソン監督は、この『バイオハザード』というゲームが大好きだそうである。まあ、リップサービスであっても構わないが、ゲーム版(というよりオリジナル)の強みを見事に把握している。


 では、そのゲーム版の持つ強みとは何か?いわゆるホラー映画の定番演出をゲーム上に再現したのである。それは「主人公の視界(厳密には、より斜め後ろからの俯瞰)」であったり、「BGMによる緊迫感の相乗効果」であったり、「肩すかし後の本物の恐怖」であったり。ゲーム制作スタッフが数多くの優れたホラー映画を研究した成果が、そこに見える。


 つまり、この映画は、ホラー映画を手本にしたゲームを映画化したものなのである。ゲームの設定・キャラクターを借り物にしているだけの先行作品と違い、監督はゲームが成功した勝因に気づいたのである。つまり、ド定番なホラー映画に徹すればいい、ということに。


 結果、我々はよく出来た定番のホラー映画を楽しんだことになるのである。もちろん、よく出来たホラー映画なのだから、脚本もシンプルで分かりやすく、充分怖い。ミラ・ジョヴォヴィッチは無意味に肌を見せているものの(さすが、元モデルであるだけあって、均整のとれた姿ではある)、肝っ玉の据わったヒロインをアクションたっぷりに演じ、ダブルヒロインのもう一翼を担ったミシェル・ロドリゲスは持ち味(?)の三白眼で大役に応えている。地味ではあるが、他のキャストもそれなりの動き、とキャスト陣も善戦。


 クライマックスの処理が(それまでに比べて)雑であったので「3」どまりという評価にしておこう。続編を狙っているのが露骨にみえるエンディングにも目をつぶろう(笑)


※ ちなみに、この映画を更に小説化したものがある。著者は、なんと牧野修氏である!といっても一部の方にしかなんやら分からんのが残念だが、この小説版がこれまたイケルのである。文庫でもあるので、是非一読をお薦めする。正直、こっちのプロットを脚本に採用してほしかったものだ。
ほーく

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