ミラ・ジョボビッチといえばタフでワイルドな女戦士のイメージが先行していたが、当時20代後半ということもあって普通に美人。胸元やふとももが露なセクシーなドレスを身にまとい、びしょ濡れになりながらゾンビを抹殺していく姿は華麗。
彼女のふとももに首を挟まれ折られて死んだゾンビがいたが、最高の冥土の土産じゃないか。
冒頭、風呂場で横たわったまま目覚めるシーンは、絵画的な美しさ。キスリングあたりに絵に描いてほしい。
演出の手腕は堅実で外さない。B級映画になりがちなゾンビものに、メジャーなアクション映画、脱出劇としての品格を与え、適度なエログロをまぶしながら描ききったのは評価ポイント。
主人公補正がすぎる(仲間全滅で主人公だけほぼ無傷で生き残る)のと、ストーリーの明らかな続編ありき感が少し残念ではあった。
