にじのすけ

バイオハザードのにじのすけのレビュー・感想・評価

バイオハザード(2002年製作の映画)
3.3
日本発ホラーアクションゲームの金字塔「バイオハザード」の映画版。…といっても、ゲーム版とこちらは別物と考えたほうがよいかと。というのも、前者の真骨頂は「ゾンビに襲われる恐怖を初めてバーチャルとはいえ”体験”できた」点にあるので、映画になった瞬間、その部分は諦めざるを得ないわけで。世界観やストーリーも一応の関連性があるものの、「サイレント・ヒル」ほどではありません。とはいえ本作、ゲーム版が大好き!というミラ姐さんがほとんど吹き替えなしでアクションを演じており、その侠気あふれる役者魂には本当に惚れ惚れしてしまいます(本作のラスト近く、ミラ演じるアリスは全身、傷や青タンだらけになってますが、あれ、ミラがあまりにマジでアクションシーン演じたあまりにできてしまった、本物の傷なんだとか)。ミラ・ジョヴォヴィッチさんは不思議な女優さんで、役者としてはルックスも演技もまあ、一流の部類に一応は入る人だと思うんですが、このシリーズとか「フォース・カインド」とか「なんでこんな映画にミラが…?」とつい口走ってしまうような、ちょっとマニアックというかコアな映画に結構、出演しており、その辺が世界中の私を含めたキワもの好き(ヲタ)から絶大な支持を得ている所以であります。
そんなわけで本作ですが、ゾンビものというよりはダークな黙示録風アクション・ムービーで、一応ひねりのきいたストーリー展開もあり、ポップコーン・ムービーの王道として十分楽しめる内容となっています。この手の「ホラーアクション」ジャンルには、他に「アンダーワールド」やら「ブレイド」といった素敵なシリーズがありますが、それらに比べると、グロシーンが少ない分、より間口の広い作品といえるかもしれません。
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