東朴幕院

大反撃の東朴幕院のレビュー・感想・評価

大反撃(1969年製作の映画)
3.5
何とも珍妙な戦争映画だった。それをあのシドニー・ポラック監督が描いているのに更に驚く。
前半の霧の中古城近くの町の娼館をミシェル・ルグランの音楽と共に描いている。ここでは長引く戦争で疲れた兵士が古城に収集される美術品・絵画、娼館の女、フォルクスワーゲンに未亡人が営むパン屋とそれぞれ癒しの対象を見つけて一時の安息を得るもののドイツ軍の大反撃に遭う...。
ピーター・フォークのパン屋やブルース・ダーンの戦闘放棄したキリスト福音派と思われる人物には受けたね。それとバート・ランカスターの全く美術に興味のない人物像には戸惑いを感じたものだ。
そして、後半から始まる戦闘は、最後まで盛り上がる。機材はちゃっちいかもしれないが、撮影でカバーしている大迫力だ。
全体的にシニカルに描いている作品だが前半と後半のコントラストの違いに驚かされる作品だ。なかなか見る機会が無いと思うので是非機会があったら見てほしい作品だ。
東朴幕院

東朴幕院