Melko

ハード・キャンディのMelkoのレビュー・感想・評価

ハード・キャンディ(1999年製作の映画)
3.6
”Remember, everything is peachy keen.”(いい?クールに堂々と)

”My name is Violet.”
“Learn it, live it, love it.”

「ここは高校よ。だいたい友達って、何?」

アマプラ100円レンタル
まぁ、一回見たらもう良いかな、な
ハードなハイスクールストーリー

スクールカーストのトップ、花の4人組
黒髪の悪魔ちゃん コートニー
コートーニーの腰巾着で頭お花畑なマーシー
スレンダー美脚でハデ顔のジュリー
人望も厚く親切で清楚系のリズ

リズの誕生日、仕掛けたイタズラが過ぎてリズは死んでしまう
恐怖に慄くジュリー、こんな時もお花畑なKYマーシーを尻目に、なんとか殺人の隠滅を考えるコートニー
その隠蔽工作の最中、
人知れずリズに強烈な憧れを抱いていた不思議ちゃん陰キャ ファーンに目撃されてしまう。事の収束と隠蔽のため、コートニーは地味でダサいファーンを仲間に引き入れ、ド派手に変身させるのだが…と言うストーリー

良くも悪くも、90年代だなぁ〜って感じ
コートニー達が着てる、色の洪水みたいなド派手でピチピチの服は、今見たらさすがに時代遅れだし、ファッション自体が私の好みではないので、憧れない。
「クルーレス」は惹かれるファッション結構あったのにな〜
て考えたら、そもそも
コートニーたちは意地クソ悪くてファッションも下品
クルーレスのシェール達は気高く、ある意味保守的
っていう、ファッションと繋がるマインドの決定的な違いがあったことに気づいたわ

音楽は好き!
Veruca Saltの♪Volcano girls懐かし〜
やっぱり今聴いてもサイコーにカッコいい!
The DonnasはED曲だけじゃなくって、ライブでカメオ出演まで!
ガールズロックがかかる作品は贔屓目に見ちゃうわ〜

ストーリーはシンプルだけど、リアルすぎて怖い
悪知恵が働きまくる情け容赦ない女王様気質のコートニーも怖いけど、
流されやすいその他大勢が一番怖い。
モテ軍団に不良、ギークにゴスロリ、色んなグループがいる多様性溢れる学校なのに、寄ってたかって。。
バイオレットに名を変え生まれ変わったファーンが、それまでの反動でやりたい放題やった結果、コートニーに秘密をバラされ完膚なきまでにボコボコにされるのだけど、、
あんなんされたら登校拒否になっちゃう…
見捨てなかったのは、マトモになったジュリー。

腰巾着のマーシーが地味にウザいことこの上ない。自分一人で手を下す勇気はなく、長いものに巻かれ、弱い者には吠え、分が悪くなると隠れる。
こう言う人間がうまく世の中渡っていくのかな。。

「なんか臭わない?」からイジメやシカトが始まるの、日本もアメリカも同じなんだね…知りたくなかった悲しい事実を学んだ。。
とめどない心無い悪口を、
「なんか聞こえる?」「いえ、何も」って、空気のように無視し返せるマインドと、一緒に言い合える友達が近くにいるのって、尊いね。。

学校や女の世界の恐ろしさを、演出や役者の演技が上手く伝えられてたかと。

どう見ても悪役顔のジュリーがマトモで良い人なのはどうかな…と思ったけど、残りの3人がキャラと顔の説得力ありすぎて、納得するしかない笑
コートニー役のローズマッゴーワン、身体のラインがすごいエロい!のに、お顔が絶妙に下品。
ファーン役のジュディ・グリアも、挙動不審な地味子から勘違いド派手女まで頑張った!

あと、ゲスト出演が何気に豪華。
刑事役でまさかのパム・グリア!!
隠蔽工作に使われるゆきずり男に、マリリンマンソン(ほぼ素顔)…!!
みんな言ってるけど、ニコケイに似てるわ笑

もっと痛い目見て欲しかったけど、まぁ、あんなもんなのかな〜
ああいうラストもやっぱり、その他大勢が怖いよね〜
Melko

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