しんご

いとこのビニーのしんごのレビュー・感想・評価

いとこのビニー(1992年製作の映画)
3.9
大陸横断ドライブ中の大学生ビルとスタンはアラバマの田舎町でひょんなことから冤罪で逮捕拘留されるハメに。ビルはワラにもすがる想いでいとこの弁護士ビニーに弁護を依頼するが、このビニー実は6週間前に弁護士になりたてで裁判経験が一切ないという男だった. . .。

アラバマの町で完全に浮いてるニューヨーク出身のビニーとその彼女であるリサのコンビの対比がとにかくおかしい。あまりにも裁判知識が無さすぎで、法廷侮辱罪で裁判終わる度に拘留されるビニーはとにかく頼りなく前半はグダグダだったけど、後半の証人尋問のシーンから俄然面白さが倍増して加速していった。こうやって観るとコメディというより、法廷ドラマの要素が強いね。

なるほど、序盤のあのシーンがあんな風に伏線になっているのかとフックが少しずつ後半戦に引っかかって来る感が心地よく、ビニーの話し方とともに観客のテンションも大いに上がった。

何より相棒のリサ役のマリサ・トメイのアシストが絶妙過ぎた。見た目はロックでバカそうなのに、クールで的確に状況判断ができるし、実はもの凄いスキルがあるっていうあのキャラクターには誰でも惚れてしまう。なぜビニーと付き合っているのかは謎だけど笑、このコンビは本当に最高だった。

余談だけど、これでマリサ・トメイはアカデミー賞取ってるんだね。納得です。
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