ちりぽり

春との旅のちりぽりのレビュー・感想・評価

春との旅(2009年製作の映画)
3.8
人と人との繋がりを、考えさせられました。
血縁というのは、やっぱりこういうことだよなあ…と、良くも悪くも頷けました。

途中、「血が繋がってなくても気が合うのが一番ですよね」というような台詞があって、確かにそうなんだけど、究極のところで甘えられるか許せるかと考えたとき…🤔


それにしても、こんな甘えたじいさん、腹立つわぁ。
今ならヤングケアラーの問題が取りざたされてるから、もう少し何か策があるかも知れないけど。

でも、このじいさんと旅することで、春は何か大きなものを得たのは間違いなくて。
「辛いことがあるから生きていける」という大叔母さんの台詞にも繋がります。

楽だったり合理的だったりを選ぼうとすると、その度に大切なものをぽろぽろ落としてしまうのかも。

一家の嫌われもののこの甘えたじいさんも、この家族を大切な何かで繋ぎ止める役割りだったのだと思います。


仲代達矢の表情の演技に、惚れました。
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