今観るとかなりイイ感じでB級感が滲み出ている作品だが、公開当時はヴァン・ダム上り調子の時期でそれなりのヒットを飛ばしたようだ。
今作の残念なところはそこで、B級感はあるもののその後大量生産される開き直ったB級作品群の「おいしさ」が無いところだ。
今作の見所は本人が脚本に参加したので、普通なら双子キャラにもっと落差をつけるところを、2人ともいい所を見せたかったために同じような強さのキャラになってしまい、グダグダ感が増しているところ。
シュワちゃんの「ツインズ」とは言わないが、せめて「タッチ」ぐらいの落差は欲しかったところだ。
後は顔だけですでにB級しているボロ・ヤン。ウキウキで悪役を演じているところが素晴らしく、テンションが一番上がった。
大根演技のど素人ヒロインも「乳見せ係」として使命を全うしていてナイス。
開き直りがないぶん中途半端ではあるが、それなりに楽しめる作品。