私が愛してやまないジャン=クロード・ヴァンダムが2役に挑んだアクション。
生き別れとなった双子の兄弟が再会し、両親の仇を討ちに行く。
2人のヴァンダムが登場するため、1回で2倍楽しめるようなお得サイズの作品。
気性が荒くワルっぽい兄ヴァンダムと、爽やかだが負けん気の強い弟ヴァンダム。
二人がタッグを組みながら敵と対峙する。
銃撃戦だけでなく、ヴァンダムお得意のハイキックに回し蹴り、スローモーションを多用した90年代アクションらしい演出。そして、仕上げは遠隔操作による大爆発。
まさにヴァンダム尽くしのアクションと言えるだろう。
ちなみに、オールバックが兄ヴァンダム。やや天然パーマが弟ヴァンダム。
でも、場面によっては瞬時に判別できず。「どっちのヴァンダム?」と観ながら迷子になる私。ヴァンダムのファンと名乗る資格がないかも。
それでも、ヴァンダムvsヴァンダムの対決シーンには自ずとテンションが上がった。
ストーリーそのものは粗い。
冒頭の襲撃シーンで、双子の赤子の1人しか抱いて逃げない乳母などはその最たる例。双子が生き別れる設定を無理やり作ろうとしている。
だが、ヴァンダム映画に奥深いストーリーは不要だろう。
ヴァンダムの筋骨隆々の肉体と、キレッキレのアクションを楽しめる本作。
90年代アクションがお好きな方はぜひ。
——ヴァンダム地位向上委員会より