すっとこどっこい

ジョン・レノン,ニューヨークのすっとこどっこいのレビュー・感想・評価

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かなりよいドキュメンタリーでした。イマジンの頃って人気はあるけど、ビートルズ臭が抜けていないから、なんだかつまらないんだなぁというのが、ジョンがニューヨークに生活拠点を移した後の生活と比較して気づいた。ただニューヨークでのジョン・レノンの生き様自体はかなり面白いのだけど、音楽は魅力的なのは少ないかな。もともとジョンのひらめきアイディアを具体化してくれる人がいないとダメなタイプなのに、そんな人に出会えないし、国外退去を求められたり、FBIに嫌がらせの盗聴や尾行をされたりしてたんじゃ、そもそも音楽に集中できないよね。ヨーコとの関係も安定してないし(別居のきっかけになった出来事を知ったときは絶句しました)。でも、生前最後の作品となった、ジョンとヨーコの曲を交互に収録したダブル・ファンタジーは、ジョンの曲は普通だが(笑)、ヨーコの曲が際立っており、高い評価を受けたというし、1980年はジョンとヨーコにとって、音楽的にも新しいフェイズに入っていくはずだっただろうに、その矢先に殺害されるとは。そりゃ、伝説的な人物として扱われますよね。