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火の鳥のkazu1961のレビュー・感想・評価

火の鳥(1978年製作の映画)
3.4
▪️Title : 「火の鳥(1978)」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1978
▪️JP Release Date :1978/08/12
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-453 再鑑賞
🕰Running Time:137分
▪️My Review
散々な評価をされた作品ですよね。。。
「名匠・市川崑の伝説的不出来作」とまで、言われています。
素晴らしい原作漫画、東宝特撮×手塚治虫、監督市川崑、特技監督中野昭慶、アニメ総監修手塚治虫、音楽ミシェル・ルグラン、衣装コシノジュンコ、そしてそうそうたる出演陣。。。絶対に成功するしかない、そんな作品なんですけどね。
漫画原作に忠実すぎるが故に、映画としての良さが半減したのか、実写×アニメーションの演出が良くなかったから。。。色んな批評がありますね。でも、個人的には当時劇場で観た時も、再鑑賞した時も私は一つの世界観としては映画として成り立っていて面白いのではと思います。そしてやはり昭和B級感が素敵です。特に本編で流れるミシェル・ルグランの音楽はやはり世界レベル、そして手塚治虫が監修してる作品としても稀有な存在感ですよね。
もともとの原作漫画は誰もが知っている、手塚治虫のライフワークと言われた壮大なスケールの長編漫画『火の鳥』。不老不死で、過去から未来まで地球や宇宙を飛び回りながら、人間の残酷で哀しいまでの業を冷徹に見据え続ける“火の鳥”。その《黎明編》を原作に、実写とアニメを融合して描いたもので、市川崑監督がオールキャストで映画化。脚本を谷川俊太郎が執筆し、テーマ音楽を『シェルブールの雨傘』のミシェル・ルグランが作曲。古代のヤマタイ国を舞台に、永遠の時間にわたって、人類の運命を温かく見まもる“火の鳥”の視点から人間の歴史を描いています。部分的にアニメーションが使用されており、作画総指揮を手塚治虫自身がつとめているんですね。
しかしながら、多くある批判的な評価は以下のようなものです。
“まず谷川俊太郎の脚本が、原作に忠実だというのが第一印象ですが、それがかえって裏目に出ています。もっと映画向けに大胆に潤色する冒険があっても良かったのでは。コミックのスケール感や手塚治虫の息抜きジョークをそのまま実写にもってきたのは無理があります。”
“実写とアニメとの混合も本作品の特徴ですが、両者相容れずに残念な仕上がりになっています。原作通り息抜きに、狼の踊る『UFO』、鉄腕アトムまで唐突に登場するのは、そのまま映画にしても相容れないですね。”などなど。
何よりも市川監督自身が、後に本作を失敗だったとメディアで語ってしまったのは残念です。。。
でもでもやはり俳優陣はすごいですね!!
参考までに。
若山富三郎、尾美としのり、高峰三枝子、江守徹、草笛光子、大原麗子、林隆三、加藤武、田中健、伴淳三郎、大滝秀治、風吹ジュン、沖雅也、潮哲也、小林昭二、木原光知子、ピーター、カルーセル麻紀、草刈正雄、由美かおる、仲代達矢。
俳優陣を通して、当時を振り返るにはいいかもしれませんね。本作デビューの尾美としのりがナギに扮して若山冨三郎と渡り合う演技が話題になりました。
物語は、舞台は古代ヤマタイ国の時代、女王ヒミコ(高峰三枝子)が永遠の命を得るべく火の鳥の捕獲を命じたことから、さまざまな立場の者たちが運命に翻弄されていくさまが赤裸々に描かれていきます。

このミシェル・ルグラン作曲『火の鳥』を映画の本編外では松崎しげるが歌ってるのが耳にのこってます。♫火の鳥よ 愛故に 燃え盛る♫

▪️Overview
生とは……?死とは……?そして命とは……?人間が存在する限り、永遠の宿命的問題を壮大なスケールで描いた手塚治虫原作『火の鳥』の古代ヤマタイ国を舞台にした第一部『黎明篇』の映画化。脚本は詩人の谷川俊太郎、監督は「女王蜂(1978)」の市川崑、撮影は「女王蜂(1978)」の長谷川清、特撮監督は「惑星大戦争」の中野昭慶がそれぞれ担当。(参考:映画. com)
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