鍋山和弥

丹下左膳 昇竜の巻(完結篇)の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『丹下左膳』は、『岩城藩』の、忠実な家臣だった。だが、『大岡越前』の策略で、『岩城藩』の殿が、追い詰められる。そして、『丹下左膳』は、『岩城藩』に、裏切られる。『岩城藩』の殿を、追い詰めるために、『丹下左膳』を、捕らえたい『大岡越前』。『岩城藩』を、捨てたくないし、『幹雲』、『坤龍』を手に入れたくて、『丹下左膳』を、斬り捨てたい、『岩城藩』の殿。そう、『丹下左膳』の周りは、敵だらけ。『大岡越前』は、立派だし、『丹下左膳』は、殿への復讐心で、いっぱい。『大岡越前』も、『丹下左膳』も、権力者に、逆らいたい気持ちは同じ。結局、『岩城藩』の殿は、自分勝手で、武士の風上にも、置けない。『大岡越前』と、『丹下左膳』こそ、真の武士。もちろん、『諏訪伝三郎』も、妖刀『坤龍』に、操られただけ。武士らしい武士と言える。武士とは言え、武士道精神が無ければ、真の武士とは言えない。真の武士でない者に、刀を語る資格もない。結局、権力者は、権力のため、善行を捨てるから、武士道精神は、持ち合わせないのだろう。
鍋山和弥

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