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機動戦士ガンダムのよのネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ガンプラに興味が湧いたのと、エヴァ以前のアニメ革命とのことで興味が湧いたので観た。

アニメシリーズを見ようとしたけど劇場三部作が良くまとめられてるとのことで初ガンダム。
見てみるとガンダムやザクは脇役で、人間ドラマがガンダムの主役だったことを初めて知る。
民間人でさえも戦闘に参加しなければいけない戦争の不条理さもよく描かれているし、ジオン公国という敵が必ずしも完全な悪ではないのもドラマに深みを与えている。特に避難した後の民家に勝手に入り込んで騒いだり、商品を買う際に脅して金を支払おうとしない軍人はジオン公国の軍人ではなく地球連邦軍の軍人だったのが印象的だった。

また、いきなり戦争に巻き込まれた少年のアムロが徐々に軍人の顔になっていく様は逞しくもあるが悲しくもあった。
お母さんとのシーンでは決して綺麗事で済まない戦争の不条理さが際立っていた。

あと戦いに積極的ではないアムロはエヴァのシンジの元ネタになっているのかなあとかエヴァに繋がるような元ネタも色々発見できて嬉しい。

古いアニメでどうかと思ったが、かなりテンポも良く面白かった。大気圏突入あたりまでアニメシリーズで見てたけど、劇場版の方がテンポが良くて飽きずに見れたかも。ただ、この部分はアニメだと深掘りされてるんだろうなというところも省略されている感じがしたので良し悪しか。
でもかなり面白かったので引き続き2に期待。

個人的にはストーリーはかなり面白いとはいえどやっぱり古さは感じてしまうので、ガンダム第一作丸々現代のアニメに作り直したバージョンとか見てみたいなとも思う。古いガンダムもなかなかレトロで渋かったけど。

そういえば映画のタイトルバックかなり良かった。タイトルバックがカッコいい映画はなんとなく良い映画が多いイメージなので一応記録。
よ