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機動戦士ガンダムのしのネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

『ククルス・ドアンの島』の公開が近いので、ファーストの復習で視聴。
アニメ版を視聴しているかで評価が分かれますが、個人的には、頑張ってアニメ版を一度見て、総集編は復習として見る、というのが正解だと思った。
メカニックや戦闘シーンを除くと、ファーストの魅力は「リアリティ・ドラマ性・テーマ性のバランス」に集約されると思う。具体的には、
・連邦とジオンの双方に大義があるリアルな背景設定
・一人一人のキャラクターにリアルな主義主張がある群像劇のような構成
・ニュータイプ論※第1部では割愛
辺り。総集編なので当然だけど、本作はこの辺りの説明が全く足りていない。「時間よ、とまれ」と「ククルス・ドアンの島」をカットするのは仕方がない。ただ、「イセリナ、恋のあと」までカットされているのは少し残念。第1部のテーマは「アムロの変化」のはず。偶然戦争に巻き込まれ、敵が生身の人間や国家だと自覚した後、宿命的な因果で母親と別離してホワイトベースに居場所を見出す、という構成が少し崩れてしまっている。
ただ、ファンにとっては熱い作品。第2部第3部ではシャアの変化やクルーの成長(特に「大西洋、地に染めて」のカイが見たい!)がある程度は丁寧に描かれていることを期待。

※点数は劇場版全3部の平均です
※アニメ版ならもう少し加点します
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