一言、大傑作!
やっぱ、スゲーよ溝口!
脚本は、先日亡くなられた、成澤昌茂と依田義賢。
黛敏郎の音楽、宮川一夫の撮影、そして、水谷浩の美術。
全てが完璧!
そして、田中絹代の女盛りなエロさ…
御茶屋の奥行きを使い、人々が動き回るのを見てるだけでもうっとりする。
狂言での田中絹代が盗み聞きするのを、ラストでは久我美子と立ち位置が反転する。そのまま刃傷沙汰になりかけるクライマックスへ突入する…
久しぶりの溝口、一つ一つのショットがほんと凄まじくて惚れ惚れする。思い切り跳ね上がるような話ではないしずっとネチネチしてるけどかなり面白い。母と娘が同じ男を好きになってしまうというのは同じ年代の日本…
>>続きを読む田中絹代が狂言の裏で中村雀右衛門と久我美子が一緒に東京行きについて会話しているところに遭遇し出て行きたい気持ちを抑える場面と、日本家屋にちょっと不釣り合いなドビュッシーのピアノの音に誘われるように田…
>>続きを読む家が広い!その構造が良く活かされている。置屋の中を女中や遊女が行ったり来たりするのは結構ドタバタ劇の感じもあり面白い。どんな画もばっちり決まっている。もっと哀しくドロドロにもできそうだけど、この物語…
>>続きを読む溝口健二と言えば、雄大で幽玄な作風のイメージだったが、特殊な家庭とはいえこういったホームドラマも撮るんだな。意外。しかもめちゃめちゃ面白かったし完成度高すぎ。
置き屋の女将と娘の愛憎物語。
そうか遊…
溝口作品には遊女娼婦モノが多い。
姉の寿々が芸者屋へ奉公に出されたことが影響しているのだろう。
例に漏れず本作も置屋が舞台である。
見どころはと言うと、毎度の溝口作品の如く”色を売る女たちの裏側”…
終盤の展開にゾワゾワしっぱなし。
洋服と着物の対比が鳥肌もの。
重々しい着物ではどこにも行けないもんね。。
オードリー・ヘプバーンを思わせる久我美子もめっちゃ可愛い。
ただ、溝口作品特有の長回しなん…