■溝口健二監督作品、母娘のドロドロ関係が面白い、笑■
封建的な社会や男性の犠牲となる女性を描いた監督さん。
田中絹代氏が演じる母親初子は、「京・島原の太夫」の置屋+お茶屋を切り盛りする井筒屋の女将さん。
娘雪子は東京の音楽学校に通っており、実家は汚い商売をしていると思っている。
自分の恋がうまくいかなかったのも、実家の商売のせいで破談にされたからだと思っていた。
太夫の一人が病気になり、医師が登場する。
その医師をめぐって、母娘が対立するメロドラマとなる、笑
医師と娘がイチャイチャしていると、画像の四隅に母親が登場し、心配そうに覗き込む姿が映るのが面白い、笑
母親は二人の会話を横で盗み聞きする。
映画の中でのこういうドロドロ関係が大好きだ、笑
最後、母親と娘は?
意外な方向に向かって、娘は人間として成長するのである。
■「京・島原の太夫」とは?■
江戸時代の花柳界のトップと言えば、「京・島原の太夫」と、「江戸・吉原の花魁」。
「京・島原の太夫」は、それに見合う芸と教養を身につけていた。
歌舞音曲が師範級であるだけでなく、書道、香道、華道、文学にも秀でていなければいけなかった。
「京・島原の太夫」と「江戸・吉原の花魁」の違いは、「江戸・吉原の花魁」は、芸をしなかったというところ。
花魁は芸をしないものの(理由は、お金がかかるから)最高級の遊女としての知識と教養を持ち合わせていたそう。
女将である母親初子が娘を東京の音楽学校に行かせているのも理由がわかりました〜
■久我美子氏がオードリー・ペップバーンに見える〜笑■
本作は『ローマの休日』の翌年の作品。
久我美子氏がオードリー・ペップバーンに見える〜笑
東京ではこういうスタイルの女性が多かったのでしょうか?
当時の流行りを見ているようで面白い〜♡