けんさん

ジョニーは戦場へ行ったのけんさんのレビュー・感想・評価

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)
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凄まじく記憶に残る反戦映画でした。
第一次世界大戦に出征した主人公
爆撃に巻き込まれて四肢欠損、視力も聴力も奪われ、更には言葉を発することが出来ない状態で軍の病院に姓名不詳重傷兵第407号と呼ばれ入院するところから始まる訳ですが
意識はあるけど首を動かすことしか出来ないなんて、まさに生地獄。
徐々に自分の状況を理解していく過程もまさに生地獄。
『見世物にして出して欲しい、それができなければ殺して欲しい。』
このセリフにすべてが要約されている気がしました。
まさに救われないラストを迎えますが
そのラストがさらに反戦の色を強くしていると思いました。
現実と回想をモノクロとカラーで描いているので
なおさら現実の辛さがあらわされていました。

祖国の為の死は名誉で甘美なり
酷い言葉です。