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東京マダムと大阪夫人の一のレビュー・感想・評価

東京マダムと大阪夫人(1953年製作の映画)
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集合社宅の主婦たちの井戸端会議をガアガア鳴くアヒルに例える意地の悪いセンス…。不躾を演じさせたらピカイチな“空の男”高橋貞二が、隣り合う東京マダムと大阪夫人それぞれの家を、北原三枝と芦川いづみの間を、東京と大阪の間を、対称させながら軽やかに往来する。専務令嬢のマコは挨拶が頑なに「ちわー」だし、高橋のセスナに蹴り入れてて良かった。月丘夢路と芦川の姉妹の抱擁と酔っ払いリーマンのじゃれ合いを繋ぐ落差激しいマッチカットにすごい笑う。
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