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天井桟敷の人々のkogureawesomeのレビュー・感想・評価

天井桟敷の人々(1945年製作の映画)
3.5

ナチスドイツの占領下のフランスで作られた大恋愛映画。

手塚治虫の長編マンガを読んだような満足感がある。
ちょっと古いよとか、リアルじゃないとか、そういうのも飲み込んだ上で、お話しに身をゆだねて味わいたい。
今の映画とかとは違うかも知れないが、手塚治虫のマンガも今のマンガと違うけど面白いように、この映画も面白い。

台詞もパンチラインが、繰り出されるが、リアルな台詞では無いから、ノれるかノれないかで、楽しみ方が変わってくるだろう。

映画の中心にいる女性ガランスは絶世の美女という設定だが、日本人の感覚でいうと、すっと賛成する人は少ないかもしれないが、物語に入り込めるとそういうものとして観ていける。

ガランスという名前はフランスに音が似ている。

それから、高田渡がカヴァーした『私は私』のオリジナルが映画の中で聴ける。高田渡のカヴァーは高田渡色が強いけれども。
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