チッコーネ

スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火のチッコーネのレビュー・感想・評価

3.0
「人体発火」という突飛な題材に、核や兵器開発への批判が振りかけられたSFホラー。
冒頭シークエンスに登場するカップルのスタイリングは、思い切り50's。
善良そうだが頭が悪そうでもある2人が惨劇に遭う姿は、ヒステリックな笑いを誘う。
以降現代劇へと移行するが、主人公の周囲に広がる謎めいた人間関係は明示されないまま、クライマックスを迎える。
人物描写の浅いまま進む演出が、ドライで新鮮だった。
ライティングや、ヒロインのピンク+ブルーというスタイリングはくどいほどカラフル、80年代らしい。