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アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

実家で。

2010年のコメディ。

監督は「バイス」のアダム・マッケイ。

あらすじ

ニューヨーク市警で働くアレン・ギャンブル(ウィル・フェレル「俺たちホームズ&ワトソン」)とテリー・ホイツ(マーク・ウォールバーグ「マイル22」)は他の刑事にバカにされる窓際刑事だったが、巨額な金融犯罪の糸口を見つけたことで、手柄を挙げようと捜査に乗り出す。

Netflixにて。

前に「俺たちステップブラザーズ」レビューでも書いたんだけど、ジャド・アパトー一派の下ネタノリが苦手で「ステップブラザーズ」自体もあまり合わなかった。

そんで、今回2回目の鑑賞ながら、監督が同じアダム・マッケイだったのでまたキツイノリだったら嫌だなぁとあまり期待せずに観たんだけど…。

なんだよ、めっちゃおもしれーじゃねーか!!

話はヒーロー刑事のドウェイン・ジョンソン(「スカイスクレイパー」)とサミュエル・L・ジャクソン(「キャプテン・マーベル」)バディが大活躍!!…ではなく、そんな光り輝く彼らの脇、「その他大勢=Other Guys」なウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグの凸凹コンビが主役(まぁ、それでも充分豪華なわけなんだけど)。

つーか、主演コンビはさて置き、世界一稼ぐ俳優ロック様と絶賛公開中の「アベンジャーズ」シリーズのフューリー司令官ことサミー(この人の愛称調べたら、この名称が出てきたので、今回から愛を込めてこう呼ばせていただきます!)って豪華過ぎるにも程があるっしょwもう、こいつらだけでブロックバスターの映画シリーズ作れるわっ!

冒頭から、同じ黒人バディものである「バッドボーイズ」もかくやの大立ち回り&銃撃戦で魅せてくれるロック様とサミー!シャレの効いたブラックジョークも余裕綽々で言い放つその姿は、まさに主人公という感じで、そんな彼らが鉄球でぶち破るという荒業をやってのけたアクロバティックな銀行強盗集団を追い詰めるため、高層ビルから、まさかの命綱なしのダイブ!!

「もうあの手しかないな!」「行くぜ!」
(♪カッコイイBGM &スローモーション)

…ベチャ!!

って死ぬんか〜いwww!!

その勇猛果敢に空を舞う姿とアッパーなBGM込みの「フリ」から成る盛大な出オチに何回観ても爆笑してしまう。

その後の葬式でのナレーションの「彼らは何故飛び降りたのだろう?」ってこっちが聞きたいわw

もう、この時点で今作が好きになっちゃってるんだけど、遂にこっからは本当の主役であるアザーガイズの出番。

デスクワーク大好きなギャンブルと熱血空回り刑事のホイツがそれぞれボケとツッコミとなって応酬する会話劇はウェットに富んでいて、それだけで楽しい。

特にウィル・フェレルというレッチリのドラマーに激似という以外ではノッポの三枚目という特性を生かした、まさかのリア充ボケは面白かった!!

だって、奥さん役があのライアン・ゴズリングのパートナーでもあるエヴァ・メンデス(「ロスト・リバー」)だかんね!しかも元カノのクリスティネス(ナタリー・ジー「
手遅れの過去」)も超絶ホットだし笑。

初めて、家に招待された時のホイツのあの顔よ。ここら辺もその前のシーンでイメージを落とす「うちのかみさん」トークの「フリ」が効いているのも上手い。

まぁ、ばあちゃんを伝書鳩代わりにして繰り広げる「下ネタ合戦」は相変わらずの下品さもあって、多少辟易したけど、それもばあちゃんの「もうやめて…」って衰退していくボケが効いているので、そこまで悪くなかった。

あれ、俺アダム・マッケイイケるじゃん!!

その他のお話部分に関しては「金融恐慌」とか「リーマン・サックス」とか正直聞き馴染みが薄いワードが応酬する金融犯罪ものの展開が難しくて、つまらないわけじゃないんだけど、あんまり理解できなかった。

こうして見るとエンドロールの作り込み然り、その後の「マネー・ショート」や「バイス」の監督業然りこの人はこういう社会的風刺の効いたコメディがやりたかったのかな?

それでも、ギャンブルとホイツのドタバタの質は落ちないので、最後まで楽しく突っ走っていた印象で個人的にはアダム・マッケイ作品で現時点で1番好きな作品となった。

この調子で「タラテガ・ナイト」もいつか観てみたい!

少なくともこのシーンのためだけにギャランティもかかるだろうに盛大にぶち込んだ黒人コンビの出オチシーン観るだけでも一見の価値アリ。
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