以前ヘンリーフォンダのの出た「胸に輝く星」という西部劇がかなりいい出来で、それに出ていたネヴィルブランドの悪役っぷりが素晴らしく、他に何に出ていたのか調べたら，その昔恐怖映画の紹介番組でちょっとだけ見たトビーフーパーの「悪魔の沼」の大鉈振り回して客を殺してはワニに食べさせるモーテルの親父をやっていたのが彼だった。「悪魔のいけにえ」はなかなかの作品だったし、これは拾い物か，と思ってみたけれど、いい意味でも悪い意味でも凄い作品だった。たまたまモーテルに立ち寄った犬連れ親子が、子供の目の前で犬をワニにバクバク食べられ、普通だったらモーテルから速攻で逃げ出すだろうに、「部屋で休ませてくれ」とか言って部屋に入り、するとこの父親がなんかよくわからないけどモーテルの親父並みの狂いっぷりを見せて、なんかよくわからないけどやっぱりワニにバクバク食べられる。まあ、この必然性の無さが「悪魔のいけにえ」でも面白かったわけだけど、あまりのいい加減な展開に唖然とするナイスな一本。
