前作Texas chainsaw massacre が衝撃的だったのは、テキサスの照りつける太陽と乾いた空気のまっ昼間に、妙な仮面を被った何を考えているか分からない大男が、何の躊躇もなく無言で襲ってくるからだ。
本人にとっては殺人ではなく屠殺だし。
被害者もわーきゃー叫ぶ暇さえ与えられない。
そして満を持しての本作。
トビー『....君、B級映画にはおっ○いが必要だが、君は脱げるかね?』
『(この監督の映画、当たったみたいだし...えーいっ)もちろんよ!自信もあるわ!』
といったオーディション風景が目に浮かぶぐらい気前良くおっ○いが出てくる。
有難うございます。
霧立ち上る夜の湿地に建つ、センチメンタルなカントリーミュージックが流れる、節電中の壁が極薄なモーテルに、何やら様子がおかしいロン毛の親父。
...泊まらんでしょう?いくら疲れていても。
ジャッド役のN.ブランドは熱演してたが、あの鎌は振り回すにはちょっとバランスが悪そうで、特に屋内では気の毒だった。
舞台を視界の悪い一夜に限定したのも、恐らくワニをワニらしく見せる為だろうし。
縛られてた奥さんも、他の宿泊客に気付いてもらおうと、必死でずっと元気に飛び跳ねてたのも興が削がれる。
ジャッドには本当、もっと工夫を凝らせと御注進申し上げたい。
ワニだって一晩にあれだけ喰わせられたら胃がもたない。
ジャッドまで喰っちゃって、これからどうやって生きて行くのだろう?
そんな事を考えさせる映画だった。