アトミ

たそがれの東京タワーのアトミのネタバレレビュー・内容・結末

たそがれの東京タワー(1959年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

50点

銀座仕立て屋リラで針子として住み込みで働く貧しい絶望感しかない孤児院出身19歳キョウコが鏡に映るもう1人自分にそそのかされ、お客の服を勝手に拝借し東京の街へ繰り出す。
東京タワーで偶然出会った自動車工のナオキと出会い2人は恋に落ちる。
が、キョウコは身分がバレるのを恐れ、金持ちのお嬢様と偽る。
が、キョウコは日に日に罪悪感にかられていく。
が、ナオキに会いたい気持ちを抑えきれず、洋服の拝借と嘘を重ねて行く。
が、メッキは直ぐに剥がれてしまう。

ある日。
洋服を拝借していたことがバレてしまう。
クビになりかけたがオーナーは不憫なキョウコを許してくれた。
キョウコは拝借して穴を開けてしまった客洋服を直し、詫び入れに客の自宅へ伺った際、その家からナオキが出て行くのを見かけた。
そしてナオキが大企業セントラルモータースの御曹司だと知る。

そんな中。
ナオキもキョウコがリラで働く針子だという事を知った。

ナオキの幼なじみで許嫁アケミ(ナオキとキョウコの仲を裂こうとしていた)はナオキとキョウコの強い想いに負け、またセントラルモータース社長(ナオキの父)もそれを受け入れ、全てを諦め田舎へ帰ろうとし、最後の思い出にと東京タワーにいたキョウコの元へナオキを連れて行く。

ナオキとキョウコは強く抱き合いましたとさ。





というシンデレラストーリー。
良かった所は「鏡に映るもう1人の自分(悪魔の囁き)」が風邪をひき、段々と弱って最後には現れなくなった所かな。
キョウコの「罪悪感」が大きくなる事に悪魔が弱って行くというのは面白いね。

てか冷静に観てるとキョウコは暗いし、拗ねてるし、鏡の幻覚見るし、客の服勝手に持ち出すし、平気で嘘をつくし、ナオキのハンカチを返さないで嗅いでるしと中々「パンチヤバイ女」なのでちょっと怖かった。
そしてナオキはおおらかで優しい感じではあるけど凄く「バカっぽい」のが先に来ちゃうし。
アケミもキョウコが泣き出しただけでナオキを諦めちゃうし、よくわかんない。
最後はナオキ父に2人きりの外国旅行に誘われて喜んでるし、あれは父に鞍替えしたとも取れちゃうね。

後、持ち出した店の高価なブローチを無くしてしまいオロオロしてるキョウコにナオキが同じブローチを宝石店で買ってキョウコにプレゼントするんだけど、その時ナオキの財布の中に大量の万札を見たキョウコはナオキが泥棒して得た金?と想像するシーンがあるんだけど、、、、いらんだろアレは。
てか失礼過ぎるな。
マジでちょっと狂ってるキョウコが怖い。
アトミ

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