のほほんさん

アリゲーター2ののほほんさんのネタバレレビュー・内容・結末

アリゲーター2(1990年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アリゲーターの続編。
結論を言ってしまうと、なるほどこのあとパート3は出来なかったのだな、とよくわかる品質。


今回は、有害物質を下水に流している悪徳企業がはっきりといる。その垂れ流し現場を見届ける社長(笑)
彼は市を牛耳り、自らの帝国を築こうとしていた。なんと分かりやすい。


前作とストーリー上の繋がりは特に無い。
使いまわしされたシーンはある。
地下にデカいワニがいるぞ!を信じてもらうのに苦労した前作に引き換え、本作は非常に皆の納得が早い。特に悪社長は聞いてすぐにアリゲーターハンターを手配させるのだから有能だ(笑)


途中、市長の娘と新米刑事の恋模様など人間関係の整理に踏み込んだためかワニが不在となる時間が続く。いかんと思ったのかホームレスのおじさんがまるで言い訳の穴埋めのように襲われる。


悪社長の肝いりイベントが行われる湖のある公園が惨劇の舞台となるはずだが、人々はちゃんと逃げおおせる。そして、市長殺害の暴挙に出た悪社長は湖に落ち、さっきまで人々を追ってたワニくんは何事もなかったように湖に引き返し悪社長を食う(笑)


ETのお母さん、ディー·ウォーレスは主人公の奥さんで科学者。効くかもしれないお薬を作る。主人公は「泳いでくるワニくんを水中で掻い潜り唯一柔らかい顎の下にそれをぶっ刺す」というとんでもねえ荒業を決めるが、肝心の薬が効かない(笑)
手榴弾もダイナマイトも歯が立たなかったワニくんも、ロケット砲で粉々に。その辺の威力の違いはよくわからんから妥当なのかもしれんが、まああっさり感は強く感じる


警察所長はアラバマ物語でグレゴリー·ペックに弁護してもらった方だそうだ。
ディー·ウォーレスもそうだが、あの名作のあの人と言う存在がこういうのにも出るのだねえ…

とりあえず私は、1と2を続けて観たのだが、それが正解だった。楽しかった1のノリで乗り切れたから。
2だけだったら、きっと空しくなったろうから(笑)