わかめ昆布

家族会議のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

家族会議(1936年製作の映画)
3.8
佐分利信がモテモテハーレムで、もうこれどうなっちゃうの?!って感じのごちゃつき。昭和版ギャルゲさながら。ハーレムだろうがブレない通常営業っぷりはお見事です。

女性の数と迫力、ピリピリした空気がなかなかに凄まじかった。泰子さんは竹久夢二の世界観。

人がやたらとビンタされる。潔くピシャリとくる。メリハリは出るが、何回もくると あ、やっちまったな…感は完全に消え失せるということが分かった。

告白を断られたショックで飲んでいたグラスを粉々にする描写とかもすごい。お上品な人たちの物語なのにかなり激しめ描写が多く圧倒された。

映像は悪いが、演出なども凝っており、複雑な関係性も76分の中でしっかりとまとめられていた佳作。デジタルリマスターされたら最高だなと思う作品のひとつ。
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