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スリーパーズのmisakiのレビュー・感想・評価

スリーパーズ(1996年製作の映画)
4.3
正義とは何か。法廷ものの映画を観るといつも思う。この映画もそう。彼らの苦しみは彼らにしか分からないほど大きく、惨いものであったと思う。確かに復讐によってその苦しみは和らいで見えたかもしれない。しかし結局は彼らを信じ、いつも味方になってくれた神父を不幸にしてしまったのではないかと思う。彼らの1番大切な人を死ぬまで神に背いたという苦しみに悩ませることになる。 また、苦しみも和らいで見えただけではないか。事実、2人はヤクザになり死んでいる。彼らは同じ苦しみを感じた仲間であったけれど、お互いを正しい方向に向けさせる仲ではなかったのでは?結果的に、やはり復讐は上手くいったとしても、罪悪感に駆られる人を増やし、自らをも苦しめる事になる。私はそう思う。 この映画が事実を元にしているか否かは別として、観た人々全てが自分の中の良心に問うべきだと思う。一つの事件を自分なりに考え、意見を持つ事。私自身もこれからずっと続けて行きたい。 life is risk. 人生は冒険だ。 いい意味でも、悪い意味でも。
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