和泉屋

スリーパーズの和泉屋のレビュー・感想・評価

スリーパーズ(1996年製作の映画)
3.6
虐待のシーン本当に辛かった。
あんなに幼い男の子を痛めつけるのは見ていて胸糞すぎる。

ホットドッグのワゴンのおじさん、もっともっと怒ってても不思議ないのに激昂シーンなかったなぁ。笑

最後再び4人で集まれて,キャロルとも合流して楽しくお酒飲むシーンですごく嬉しい気持ちになったけど、その後の話を聞いて嬉しかった分悔しい気持ちになった。
最近話題の京アニの裁判でも取り沙汰されてたけど、どれだけ過酷な環境で育ったからって言って他人様に迷惑かけることは正当化されない。でもこうやって、青年期にどんなふうに心を殺されたのかを見てしまうと、少年2人が理不尽な目に遭い,道を外れて人を殺め、恨みを買い早死にしたことがすごく惜しく感じられた。

デニーロが良かった。少年たちに寄り添う頼れる神父。
裁判の前に「自分のしでかしたことに向き合うのが怖い」と嘆く少年、まあ正直自分勝手で、他の大人だったら突き放しそうなところを「今逃げたら死ぬまで逃げることになる、向き合うしかない」「私が誰よりも恐れている」と深い愛情で包み込み、罪を犯した少年を正しい道へ導く。
突き放し、喝を入れてくれる大人ももちろん必要だけど、弱さを受け止めて寄り添い、一緒に問題と向き合ってくれる大人もすごく大切だなぁと思う。
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