knzwAyn

かいじゅうたちのいるところのknzwAynのレビュー・感想・評価

3.0
ショタホイホイ。主演のマックスが終始あざと可愛すぎる。

話の内容としては、少年の頭の中で繰り広げられた
夢物語のような。夢オチの可能性が最後までぬぐえないかんじ。
こどもならではの理不尽さや世界の狭さ、
こどもなりのひと(かいじゅう)との付き合い方。

ーーーーーー(以下、あらすじ)-----------

母は仕事や恋人に忙しく、姉も友達と遊んでばかりで孤独な少年は、
だれかにかまってほしくて悪さをします。
怒った母親に、抵抗の意味を込めて嚙みついた少年。
それに母親は激昂。「凶暴な子」と吐き捨てます。
構ってほしかっただけなのに、なぜかうまくいかない。
理解してもらえず、たまらなくなって家を飛び出します。
真っ暗な森を抜けて、見つけたのは一艘の船。
飛び乗って海に出ました。

たどり着いたのは小さな島。なにやら話し声が聞こえます。
物陰に隠れて様子を伺うと、そこにいたのは見たこともないような
けむくじゃらで、大きい、"かいじゅう" でした。
そのなかの一人、キャロルは、なにやらみんなの家を壊してまわっているようでした。
周りの仲間は変わったものを見るような目でキャロルをみています。
キャロルはなんだかひとりぼっちのようにみえました。
たまらなくなったマックスは物陰から飛び出し、
キャロルとおなじように家を壊し始めました。

まわりのかいじゅうたちはマックスを不思議そうな目で見つめますが
なぜか「食べてしまおう」という結論に至ります。
そこでマックスがとっさについたうそが、
「じぶんは王様だ」。
それを聞いて、みんなはマックスを受け入れることにしました。

マックスは、みんなで住めるおうちを作ろうと提案。
みんなでちからをあわせて、どんどんみんな仲良しになりました。
かいじゅうたちのまちは、マックスのおかげで
しあわせな場所になるはずでした。
でも、かいじゅうたちにもいろいろな事情や悩みが。
街を出たKW。わかりあえない胸の内。
そこでも「うまくいかない」もどかしさと対峙することになります。

本当は、キャロル以外のかいじゅうは、マックスが王様ではないことを知っていました。「王様のふりをした狼のふりをした、ただのこども」だと。
マックスが王様ではないとしらなかったのはキャロルだけでした。
いつか王様が現れて、この島を幸せでいっぱいの場所にしてくれるのだと、思っていました。それを願っていました。

マックスがただのこどもであることを知ったキャロルは怒り、
家から出てこなくなりました。
マックスは、家に帰ることを決意します。
かいじゅうたちとハグをして、別れを告げます。
みんなに見送られて、船を漕ぎ出すマックス。
そこにキャロルの姿はありませんでした。

船が波に乗ったころ、遠くにキャロルの姿が。
そのまま海の中まで走ってきますが、もうマックスは手の届かないところ。
一切の言葉を交わさず、ふたりは永遠ともいえる別れをします。
ずっと一緒にいたのに。あっけない別れでした。
でもふたりにとってはとても意味のある別れでした。

海に出たマックスは、来た道をたどり家に戻ります。
シーンとした家の中をそぉっと覗くと、そこには少し疲れたような母の姿が。
母はマックスの姿を見るなり彼をきつく抱きしめました。

きっとそれから家族は離れることはなかったでしょう。
マックスが、キャロルやKWと会うことも。

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