『薬物』×『喪失』
母親、息子、恋人、友人、それぞれが中毒によって堕ちていく、ドラッグ映画。
痩せたい、幸せになりたい、金持ちになりたい、自由になりたい、そんな夢や願いが叶わず、ドラッグによって全てを失う、救いというものが一切ない、強烈な映画。
ドラッグ映画なんてそんなもんですが、"トレインスポッティング"のようなはっちゃけ感はなく、重厚感を追求した作風。
"ブラックスワン"の監督というのも何となく納得。
あの絶望感を煽る音楽は、非常に耳に残る。
それぞれが堕ちていく描写をハイテンポでたたみかけるクライマックスと、全てを失った者達の末路を描くラストシーンに、この作品を作った意味、メッセージというものが凝縮されているかと思う。
これを見て薬物をやる奴は、もう本当に救いようがない。
米国の教育の一環でこういった作品の鑑賞とかはしないんですかね。
あと少し気になったのが、ドラッグ映画の割にジャンキー達の歯が綺麗すぎないでしょうか。
明らかにそれを強調した描写を挟んでくるので、普通の人でもこうなりますよ、という意味なんでしょうか。
朝から強烈な映画を見てしまったので、今日は何もする気が起きない…。
未鑑賞で興味がある方は是非💉