結構面白かった。異常に評価が低いけど、あのビジュアルの貞子を期待して見た人が評価を下げているのであって、映画としての出来は全然悪くないと思う。主人公の安藤(佐藤浩市)が子供を亡くして終始精神が不安定になっており、謂わば信頼できない語り手なので、起こっていることも夢か現実か線引きが曖昧で、それが幻想的な雰囲気を出していてよかった。ラストの終わり方もインセプションみたいでかっこいいです。でも多分これ、当時あんまり売れなかったんだろうな……それで貞子のキャラクターを使ってホラーを量産しまくる方向に舵を切ったのかな〜と思うと、なんか切ないです。
