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Shall we ダンス?のnamのネタバレレビュー・内容・結末

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

再鑑賞。
地味にリチャード・ギア版の「Shall we Dance?」が好きなんだが
オリジナルあってこそ。

役所広司が、とにかくいい。
丸まった背筋やもどかしいくらい基礎のステップが出来なかったり、細やかなところも少しおおげさにコミカルな演出で
なんか昭和の感じというのか、この頃でしかない喋り口調なんかも
演技演技しいではあるけど
舞さんは、そういうキャラと思えば見れるしほんと、美人。美しい。
そして奥さんは奥さんで全く違ったキャラクターで可愛い。
説明をセリフでぐわーってしちゃうところは多いけど、それもこの頃ならでは、の情緒なのかもなあ。

なんか今となっては有名な
舞さんが窓の外を眺めるシーン
こんな序盤だったのか。
名作って展開がすごいな。

あの、ステップ踏んじゃう駅のホーム
あのアングルがたまらん。
予選が始まった瞬間からずっと胸熱で
ずっと泣きそうだった。
いいんだよな、やっぱり。
なにか一生懸命に打ち込むって。

でもなんか娘が
いい印象で終わらなくて
最後も家族の部分は
少しふわっとしてて
(昔ながらの1歩引いたええ奥さんな感じにしたんやろうけど)
結局浮気やないかい!というか
結局、奥さんの言葉をお借りすると「自分ばっかりズルい」が家族目線で変わったかわからんくて

仕事そっちのけでやってる訳じゃないんやろうけど「きちんときちんと」仕事も頑張ってる描写がね

そのへんがアメリカ版なんですわな。
キザというか、日本人にはないと言われるのかもしれんけど
駅のホームでも奥さんにも劇的なんだよな。
そっちももっかい観よ。

電車の窓から見えるメッセージの
あのアナログな感じ、デジタルすぎる今ではどう表現できるだろうか。
忘れたくないですね。
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