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Shall we ダンス?のKEKEKEのレビュー・感想・評価

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)
3.0
- 勇気を出してはじめの一歩を踏み出してみることと相手を信頼すること、社交ダンスの不文律が、どこかで踏み違えた主人公の人生を修復するヒントになっていくのが美しかった
- 自分が生まれる前の日本の景色、同じように結婚して働いて家を建てその後も真面目に働いている親と主人公がどうしても重なった
- 当時バブル崩壊後の日本社会で、人生をかけて手に入れた幸せの代償として、何かを手放さざるを得なかった人々に、それを取り戻すための一歩を踏み出す勇気を与え、故に評価された作品だったんだろう

- ブチギレる役所広司が大好きなので嬉しい
- 電車の車窓からダンス教室の窓を見上げる役所広司のシーンと、教室の窓からプラットフォームを見つめる草刈民代のシーンの対比がロミジュリっぽくて良かった
- 居心地悪く見つめた車窓の外に、自分を変えるチャンスの門戸が開かれていること、それを掴むためには一歩を踏み出す勇気を持たなければならないというメッセージ
- 夫婦関係の修復を、ローン組んで買った一軒家の庭でダンスを踊るシーンで表現するのが見ようによってはグロいと思った
- 浮気心ではなく恋をしてしまう瞬間、熱中してしまう瞬間をいやらしさなく描けているのがすごかった
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