ももさく

あらしのよるにのももさくのレビュー・感想・評価

あらしのよるに(2005年製作の映画)
5.0
守ろうとして犠牲とか弱肉強食とか理解してても悲しいもんは悲しいって気持ちにはじまってすぐなる。

ある嵐の夜にヤギのメイ(成宮寛貴)は山小屋に逃げ込む。そこに同じように逃げ込むオオカミ(中村獅童)。真っ暗な中どんな動物かお互いわからいまま会話だけで気が合うと感じる。カミナリが鳴る音に驚き抱き合うのに互いの存在には気づかない。次の日に「あらしのよるに」を合言葉にお食事の約束をする。

お昼ご飯と一緒にお昼ご飯って。
友達だけどメイのお尻フリフリ見てたら美味しそうに見えちゃうのは仕方ないんだよね、オオカミなんだから。

ガブはずーっと食欲と言う欲望との戦い。

こちらの作品は全部?芸能人が声を担当と言ってもいいくらい。

山寺宏一、林屋正蔵、小林マヤ、KABAちゃん、市原悦子、早見優、板東英二、竹内力、アメリアザリガニ他。

小林マヤは違和感でした。

ヤギのおばさんのKABAちゃんは全然KABAちゃんに聞こえない。

ギロ(竹内力)はメイの母親に耳を食いちぎられている。竹内力役に合っててうまかったです。

途中からはもう男女の恋愛にしか見えなくなる。お互いの群れの未来より自分達の友情を優先した二匹。死ぬかもしれないのに川に飛び込む選択をする。

雪山での穴の中でのシーンがたまらなく泣ける。ガブがメイをギューってする所も、食べていいよと言うメイにも。

食べちゃったら話し終わっちゃうから食べる訳ないって頭では分かって見てるんですが、食べちゃうんじゃって何度か思ってしまう。

私は見ててメイよりもガブのメイを守りたいって言う優しさが本当伝わってきた。

初めて見た時は後半どーなんのこれ!ってシーンがありドキドキしたけど本当感動した。

友情なんだけど、愛情にすら見えちゃう。エンディングのaikoのスターがまたいいんだこりゃ。

映画館で初めて鑑賞した時は号泣でした。見直してもやっぱ泣けちゃう。