メイプルわっふるG

エイプリル・フールのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

エイプリル・フール(1986年製作の映画)
3.1
4月1日ということで思い立ってのレビュー。
『エイプリル・フール/鮮血の記念日』

孤島の別荘に招かれた大学生グループ。"エイプリル・フール"ネタでハシャぐ彼らに次々と降りかかる惨劇。
事故、失踪、惨殺死体…。彼らは一体何のために集められたのか。

ホスト「あふれる友情が生まれますように」
ゲスト「あんた達を殺す」

本人以外が笑う悪戯。不吉不穏なアイテム。物騒なトラップ。
スリラーやショック映像よりも、周りに笑われムッとする心中の方がヒヤヒヤして面白いかも。表向き笑って迎合してはいるけれど。はてさて。

公開当時、掟破りの結末に物議を醸したとのこと。今では定番の一つなので、今作は先駆けとも言えるのだろうか。それ以前でも小説(活字)でなら結構ありそうだ。

というか。ラストありきで作られたのならば矛盾や雑多ネタにも納得がいくというもの。
シリアス・コミカルや緩急バランスのちぐはぐさ、どう考えてもおかしい展開、すべて後付けだったのかと。
大量のネタの詰め込み具合や死体造形などからは、勢いで作ったような意欲?熱意?が伝わり概ね好印象。

ただ、男女10人くらいの大学生が全員白人。80年代の似たような髪型やファッション。
初見ネタバレ厳禁映画なのだけれど。初見では登場人物を覚えることを早々に放棄。
この辺もプロトタイプ的な粗なのかな。最近なら4~7名くらいに抑えられているし。大抵は異なる人種での混合グループなのでひと目で見分けられるし。

何度か見ているのに未だ顔と名前をはっきり覚えていない今作。元々うろ覚えなので再視聴の頃には忘却の彼方。直近の視聴で初めてラストの人物が誰なのかを知るという有り様。
いや確かに顔を覚えるのは苦手なのだけれど。髪型まで変えられたらお手上げです、はい。


2021.03.21 スターチャンネル
2020.11.22 スターチャンネル
2017.10.10 FOXスポーツ&エンターテイメント