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女優ナナのScriabinのレビュー・感想・評価

女優ナナ(1926年製作の映画)
4.0
モノクロ・サイレントの黄金期。なんか音楽がついてなかったから、ナナが出版された年あたりのフランス音楽合わせて見たら驚くほど合ってて面白かった。サントラつくってみたい。
主演のナナがとにかく良い。いつか読んだ映画評では、監督の愛人を主役にしただけの駄作扱いだったけど全然そんなことはないしむしろよく見つけてきましたねという感じ。最高。元の顔はそれなりにきれいなのに、クルクル変わる表情でこんなにも人って変わるんだなあと。
ルノワールは求めてるもの全部出してくれるからいいですね。セットも衣装も良い。ナナの寝室の蝋燭はヴィスコンティに受け継がれてると思う。いくつかおもしろいアングルもあったし、なにより引きのショットが完成されている。細かい表情や動きが見えなくても退屈しないように作っている。
ナナの目の色が気になった。細めに開けると白目に見えるくらい薄い色。本物は何色なんだろうか…

そして、3年以上積読している原作を、ちゃんと、読みます…
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