ふま

キッチンのふまのレビュー・感想・評価

キッチン(1989年製作の映画)
3.6
原作未読で鑑賞。盛り付けも上手で味も美味しいのに、具材の切り方がばらばらな料理、みたいな映画という印象。けれど個人的にとても好きだった。
柔らかく微笑んでいる主人公の背景にいつもある影が切ない。周りの人々も誰しもが寂しさを抱えていて、誰かを必要としている。
主演の2人が当時新人だったということではじめ演技の雰囲気が自分に合わない気がしていたが、橋爪さんの登場でかなり調和し、一気に見やすくなった。
コロナのこの時期、人に会えなかったりする寂しさをゆっくり溶かしてくれるような映画だった。また観たい。
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