のぼり

キッチンののぼりのレビュー・感想・評価

キッチン(1989年製作の映画)
4.5

全体的に温かくて起伏のないストーリーだけど、細かい部分でセンスが溢れ出てる。

ストーリー上でも服をあげるシーンが印象的だけど、みんなオシャレすぎる。メイン二人の髪型も一見変なんだけど、可愛く見えてくる不思議。この辺のセンスが抜群。

セリフもところどころ本質的なことを交えつつも不自然じゃない。
えりこさんの
「人は相手のことや気持ちを知ろうとするけどそれは傲慢なのかもしれない。だってあたしがどうして女や母になるかわかるためには、私の肉体、性格、家庭環境、そのほか何万というキーワードが共通してなきゃ本当にはわからないと思うの。ただ、自分とおんなじっていうか、感性の似てる人には一応説明してわかってもらえてるような気がするだけだと思うわ。そのわかってもらえてるような気が、とても優しく、温かく感じるんだけど。」というセリフ、映像の撮り方も含めてクソかっこいい。

音楽も秀逸。
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